これって骨折?捻挫?レントゲンを撮らないで見分ける方法

レントゲンなしでも骨折の有無を見分ける方法をご存知ですか?

スポーツをしていて最も多く遭遇するケガは足首の捻挫ではないでしょうか?

トレーナー現場でも数多くの捻挫、骨折を実際に取り扱ってきました

 

ものすごく腫れてしまって病院でレントゲンを撮ったけれど「折れていません」と帰ってくるケースもあれば、さほど腫れていないのに「骨折でした」というケースも

 

だからといって、何でも無闇に「とりあえずレントゲン」という風潮は検査にかかる時間や費用(大きな意味では国民医療費)の増大にもなりますので、できるだけ避けたいな、という想いがあります

 

例えば、もしご家族や友人が捻挫をして、骨折かな?と思ったとき、比較的カンタンに判別できたら良いと想いませんか??

 

「これって折れてないかなぁ?」

「大丈夫!折れてなさそうだよ!」

こんな会話ができたら、ケガをしても安心してもらえますよね

 

そこで、レントゲンを撮らなくてもかなり高い確率で骨折をしているか否か?がわかる見分け方をご紹介していきます

 

その名もOttawa Ankle Rules(OAR)

発祥はアメリカ

アメリカではER(救急外来)に来る患者さんの10%が足首の捻挫

 

そのほとんどの方が病院でレントゲンを撮りますが、実際に骨折を発見するケースはなんと15%以下。つまり、85%以上のの患者さんは「ただの捻挫です」で終わってしまう

 

救急外来に行かれた方は経験があるかと思いますが、待ち時間がけっこう長い。

費用面でも、日本のように保険証の制度がないアメリカでは救急外来で診察とレントゲンを受けるとだいたい$500(日本円で約60,000円!!)はかかると言われています

 

これ、考えると時間もお金もかなりの浪費ではないでしょうか?

なんとか削減できたら、できたに越したことはありませんよね

 

救急外来側としても、無駄なレントゲンを撮らないで済んだり、そもそも救急外来に来ることがなければ、そのぶんもっと重篤な患者さんにエネルギーを注ぐことができますよね

 

そんな想いから生まれたのが、今回ご紹介するOttawa Ankle Rules(OAR)です

 

どんな判別法??

この判別法では4つのstepを順番にチェックしていきます

 

場所さえわかれば一般の方でも簡単にチェックをすることがじゅうぶんに可能です

step1 まず触診(触ってみる)

図にあるように

  • A:外果(外くるぶし)から6cm上までの骨の部分
  • B:内果(内くるぶし)から6cm上までの骨の部分
  • C:第5中足骨(小指の骨のつけ根)
  • D:舟状骨(足の裏のアーチの最も高い部分)

の4つのポイントを触っていきます
この際は軽く圧を加えるように触ります

 

圧を加えた際に痛みがあれば、この時点でレントゲンを取る必要があります

 

この4箇所は外傷性の骨折が起こりやすい部分になっていますので、軽く圧をかけるくらいの力で触っただけで痛みを感じる場合は骨折の疑いが高まります

 

step2 ケガをしてすぐに歩くことはできたか?

次に、ケガをした直後から歩くことができたか?を確認します

 

ここでの、「歩くことができた」の基準は、

他人の力を借りず、一人で4歩以上続けて歩くことができたか」です

足を引きずってでも歩くことができれば歩けたとみなします

 

もし「歩けた」と答えた場合は、この時点でレントゲンは必要ないと断定します

 

step3 今、目の前で歩けますか?

step2のケガ直後に歩けたか?の質問と同じように、

「他人の力を借りず、一人で4歩以上続けて歩くことができて」いるならばレントゲンは必要ありません
前述の通り、足を引きずっていたりしても歩けるとみなします

もし「歩けた」と答えた場合は、この時点でレントゲンは必要ないと断定します

 

step4 結論として

step1で触っても痛みがなく、

step2でケガの直後から歩くことができ、

step3で今現在も歩くことができれば、レントゲンは必要ないと結論づけます

 

逆に、

step1で触って痛みがあったり、

step2でケガの直後から歩くことができなかったり、、

step3で今現在も歩くことができなければ、レントゲンを撮る必要があると結論づけます

 

ただし、この方法が100%完璧な方法ではない、ということ改めて強調しておきます

あくまでも可能性の問題で、まだまだ無駄はある、のだそうです

 

 

また、下記の方はこのチェックの除外対象となりますので注意してください

  • 患者さんが妊娠している
  • 皮膚のみの怪我である
  • 他の医師から委託された患者である
  • 怪我から10日以上経っている
  • 目に見えて変形している

 

実際にやってみた結果

三玄堂ではこのチェックをかれこれ4年近く前から行っています

 

このチェックにより、

全然腫れはないけれども、歩くことでできずに検査をしたら骨折をしていた

すごく腫れているのに歩けるので、捻挫として施術ができた

など、スムーズな方針決定に役立っています

 

この方法をさらに細かく見ていく方法もありますが、またそれは改めてご紹介しますね

 

足首の捻挫について詳しくはこちら

足首の捻挫

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