【症例記事】起立性調節障害による腹痛や倦怠感、朝起きられないことでお悩みの14歳男性のケース

症例

はじめに

この記事では、心体症状症と診断され、起立性調節障害の症状や腹痛や倦怠感、朝起きられないことでお悩みだった14歳男性のケースです。

来院までの経緯、検査で確認された身体の状態、施術方針、施術の経過を時系列でまとめています。

 

「なぜ症状が続いていたのか」「施術でどこに着目したのか」を、実際の経過をもとに整理してみました。

主訴・患者データ

14歳 男性

主訴:起立性調節障害

  • 腹痛
  • 倦怠感
  • 朝起きられない
  • 頭痛

来院までの経緯

・12歳 中学受験 倦怠感や頭痛を感じ始める。

・12歳 中学1年 熱は無いのに身体が重く関節痛や肩甲骨周りの痛みなどの症状もあり学校を休むことが多くなる。

腹痛と下痢を起こすことが増えてくる。4〜5時間トイレにこもる状態が頻繁になり小児科を受診。整腸剤を処方される。

・14歳 中学2年 倦怠感や頭痛、下痢などの症状で休みや遅刻も多くなる。

腹痛下痢症状の検査を病院で受け、過敏性腸症候群と診断される。

夏休み終わりに徹夜を二晩続け宿題を片付けた後、大きく体調を崩して学校を休みがちになる。

2ヶ月前から倦怠感や頭痛、関節痛で起きられず、小児科で起立性調節障害と一度診断を受けるが、検査の結果そうとは言い切れないとの診断になる。

市大病院で心体症状症と診断される。2ヶ月前から現在まで学校に行けていない。

検査・初見

【座位】

  • 右骨盤に硬さ

  • 仙骨部に硬さ

  • 第6胸椎に硬さ

  • 頚部伸展制限

  • 呼吸が浅い

 

【仰臥位】

  • 背部に緊張

  • 後頭部(後頭下筋群)の緊張過剰

  • 右股関節に詰まり感

  • 横隔膜の硬さ

 

【その他】

  • 神経学的統合不全 右呼気補助障害

施術方針とプラン

検査から神経学的統合不全がみられたため、まずはその改善を行い、過剰な筋緊張や自律神経の調整をして、反応をみることにした

施術内容と経過

初回

神経学的統合不全の改善

抗重力筋の緊張緩和

仙骨部の硬さ改善

回盲部の硬さ改善

 

2回目

4〜5日は調子が良かった

変化は出ていたため継続

 

3回目

さらにマシになったとのことで、痛みの程度が下がったという

しかし、痛みが継続する時間は変わらず4〜5時間はあるとのこと

腹腔動脈の施術を追加

 

4〜5回目

痛みの時間が減ったとのこと

また、朝も問題なく起きられるように

同様の施術を継続

 

6回目

神経学的統合不全 問題なし

倦怠感はほぼなく、お腹が痛くなる回数や時間、程度も下がったとのこと

 

7回目

学校に行けるようになったとのこと

お腹の痛みは2日間全くない期間があった

 

8回目

お腹の痛みは3日に1回くらいになったほか、痛くなったとしても15分くらいで落ち着くようになったとのこと

 

9〜10回目

4日間痛みなく過ごせたとのこと

痛みの時間もかなり短くなっている

 

11回目

施術間の1週間、一度も痛みが起こらなかった。

その他の問題も特に発生していない

 

その後も継続してメンテナンスを行い、再度症状が出ないように経過をみていくことに

まとめ

今回のケースでは、神経の混線の影響が強く、神経学的統合不全の問題が解消されていくにつれて症状も快方に向かっていったのが特徴的でした。

薬の服用や骨格の調整をする施術だけではなかなか改善できない症状であることもうなずける、よい症例でした。

この記事を書いた人

嘉村

嘉村佳紀(かむらよしき)

柔道整復師

横浜市出身

大手整体院グループを経て2023年に三玄堂に入職

丁寧な施術と豊富な知識で患者さんの信頼を得る。得意な症状は自律神経系や頚部疾患

起立性調節障害について詳しくはこちら

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