足の裏の筋肉だけが足底筋膜炎の原因ではない!?
今回ご紹介するのは足底筋膜炎と手の痺れでお悩みの患者さんの話です
足底筋膜炎へのアプローチはまず安静にすることが第1選択になるように、足への負担をいかに軽減させるか?がポイントとなります。
他には薬物療法や物理療法、テーピング療法、インソールの処方などが主に処方されますが、それでもなかなかよくならない…そんな方が三玄堂にはよく来院されます
こんなときは全身の状態をこと細かに診ていくことで足底筋膜炎を改善へ導いていきます
実際、この患者さんも施術後にはかなり動きやすい状態になりました
では、三玄堂は足底筋膜炎をどのように考えて、どこを診て、どのように施術をしていくのか?
実際の患者さんの例を取りながら紹介していますので参考にしてくださいね
問題(カウンセリング)
施術を行うにあたり、まずは詳しくお話をお伺いしていきます
33歳 男性 内装業
◉主訴:足底筋膜炎、手のシビレと痛み
- 1ヶ月前から足底部に痛み。とくに右が痛いが両側に症状がある
- 長時間座ってじっとしていたところから立ち上がり歩き出す際に痛みを感じる
- 歩行痛は歩いていると軽減する
- 安静時痛はなし
(行っていた対策)
1週間ほど前にインソールを購入し靴に入れるが痛みは軽減せず
マッサージ屋に行き、足底や足をマッサージしてもらったがこれも軽減せず
両手は2週間くらい前から痛みと痺れを感じる痺れは手掌部から指先にかけて。
第2〜4指が中心で、病院では肘から先の神経の流れが悪くなっていると言われた
(既往歴)
10年前から腰にヘルニアを抱えている→痛みや痺れはない
肩こりがあり偏頭痛持ち(この数ヶ月は症状はない)
(病歴)
10年前からうつを患っていて、心身症のように症状がいろいろと出る
現在も8種類の薬を今も毎日飲んでいる
睡眠は1日7時間
タバコは10本/日
酒はビール2本/2日に一回程度
検査
次に検査です
◉検査
(座位)
PSISの硬さ(+)
脊柱の硬さ(+)
左右上肢の硬さ(+)
(仰臥位)
足底部筋力(拇趾背屈)問題なし
足関節・足部関節の可動域 問題なし
足底筋膜の足趾寄りに硬結あり→圧痛
下腿の筋の張り(+)
股関節の硬さ(−)
仙腸関節の硬さ(−)
・両手
ファーレン(−)
手関節の硬さ(+)
前腕屈筋群が硬く、叩くと指先に痺れ
施術(調整)
では調整内容です
◉調整
・全体のエネルギー調整
・自律神経とカラダの調整
→「感情」のポイントで反応
フルスパイン(Th3:PRI)
これで座位の硬さはほぼ改善。足底部の硬結も消失し柔らかくなる
あとは全体の循環を促す目的で下肢の筋肉を調整
1回目の施術は座位での硬さと足底部の硬結が解消されたのでOKと判断
これでどう次回の施術までにカラダの状態や症状が推移していくか?を見ていき、それにあわせて次回は施術をすることを提案
最後にペットボトルを使ったみずぽっと体操でのセルフケア指導を行い、初回の施術は終了
実際に歩いてもらうと痛そうな感じもなくラクに歩くことができるようになっていました
まとめと考察
一般的には足底筋膜炎は足への負担を減らすことが主なアプローチとなります
この患者さんが受けたような足まわりのマッサージや中敷き(インソール)の処方などはその代表的なアプローチです
しかし、実際には足への直接的な負担によって足底筋膜炎が生じているとは限らないのが現実。どこから負担が生じているかは診てみないとわからない場合もあります
私たちの筋肉を覆う筋膜はひとつひとつが独立して動くことはなく、何種類かのパターンで筋膜上での繋がりを持っています
足底部の筋膜の場合、背部を通り、頚部後面を通って前頭部まで連なります
このラインはストレスの影響を強く受けるとも言われており、ストレスを受けることで筋膜に引きつれや硬さが生じたものが足底部まで波及したと考察できます
この患者さんの場合、自律神経の調整で「感情」で反応がありました
このことからも、何かしらストレスなど感情面での影響が関与していることが想像できます
インソールで足への負担を軽減させたり、足のマッサージをしても良くならなかったのは原因が足への負担ではなかったのだからと考察できます
もし今行っている病院や治療院で患部を中心にアプローチしても思うようにラクにならない方はぜひ三玄堂にご相談くださいね。
三玄堂がきっとあなたのお役にたちますので大丈夫です^^
本日も最後までお読みいただき本当にありがとうございました
一緒に「100年使える」ような元気なカラダを目指しましょう^^
三玄堂はあなたの「いつまでもやりたいこと」を全力でサポートします!!
お電話ありがとうございます、
はりきゅう・整骨院三玄堂でございます。