【起立性調節障害の症例】朝のめまいや頭痛で色々な制限があった

今回は起立性調節障害と診断され、朝の頭痛や起き上がり時のふらつきなどで多くの行動に制限があったMさん（１４歳、男性、中学生）の症状が改善した事例を紹介します。

この方は初回から１１回の施術を経て、朝から元気に登校したり、体育の授業も問題なく参加ができるようになりました。

実際にお身体を拝見したうえで

・どんな施術をしたのか？

・どのような経過で改善に至ったのか？

を書いてみました。

来院の約１ヶ月前から朝の激しいめまいと頭痛で起き上がることができなくなり、小児科を受診し血液や血圧の検査を行なった結果、起立性調節障害と診断され血圧を上げる薬を処方されました。

しかし、薬を飲んでも常に血圧が低い状態が続き朝のめまいや頭痛がなかなか改善しませんでした。

根本からの改善が必要と考え、ネットで検索をしていたら起立性調節障害の改善実績がある当院にたどりつき来院されました。

訴えている症状やお悩みは次のようなものでした。

• 朝起きたときにめまいと頭痛がある
• 姿勢が悪く、頭もぼーっとする
• 昼くらいに楽になるが、夕方から怠くなる
• 学校には休むか遅刻していくかの状態

担当　谷口

カラダの検査では

・左右の骨盤に動きが硬い
・股関節もスムーズに動かない
・背中が丸くなっており、背筋を伸ばして立つのがつらい

といった状態が見られました。

体調が悪くなってきた時期を振り返ると、部活や塾で帰宅が遅くなることが多く疲労がかなり溜まっていたとのことです。

骨盤には自律神経の繊維が集まっており、循環器や呼吸器、消化器など生命維持に関わっています。

また、骨盤や股関節には腱や靭帯が多いです。

腱や靭帯には受容器と呼ばれるセンサーが豊富に分布しており、姿勢や関節の動きなどをコントロールしています。

骨盤の動きや股関節を含めた足回りを調整していくことで姿勢が整いカラダの負担が減った結果、症状が改善していくと考え施術を行っていくことにしました。

初回施術から１週間後に来院。

まだ急に立ち上がるとくらっとするものの、来院２日前までは比較的良い状態が続いており不調の波がなだらかだったようです。

初回施術から１ヶ月経過した頃。

朝の怠さと頭痛が強く出ており、ふらつきながら来院されました。

詳しく話を聞くと、立ち上がって足の裏が地面についたときにとふらつきが強くなる傾向があるとのことでした。

足の裏にも姿勢や関節の動きをコントロールする受容器が豊富に分布しているため、足の骨のバランスを整えました。

調整後は何事もなかったかのように歩いて帰られました。

その後も経過も良好で、症状が徐々に落ち着いていきました。

初回の施術から約４ヶ月。

朝のめまいや頭痛がかなり落ち着いてきました。

学校には朝から登校できており、以前は休んでいた体育の授業も問題なく参加ができているとのことです。

親御さんも以前よりも調子の良い息子さんを見て、変化を実感して喜ばれていました。

起立性調節障害としての施術は今回で終了し、今後は１〜２ヶ月に一度カラダのメンテナンスを行っていくことになりました。

今回のケースでは自律神経と関係する骨盤の動きの硬さや下半身のバランスの悪さが影響し朝のめまいや頭痛を引き起こしていました。

骨盤や足のバランスを調整することで姿勢が改善しカラダに負担がかかりにくくなった結果、朝のめまいや頭痛が改善していきました。

疲労が溜まることで姿勢の悪化は起こりやすいため、疲労を溜めないように今後のアドバイスをして終了となりました。