【症例報告】休んでも復帰する度に痛くなるシンスプリントの改善例とは

臨床報告シンスプリント編

シンスプリントは安静第一ってホント!?

今回ご紹介するのはシンスプリントでお悩みの中学生の男の子の話です

 

病院では安静にしなさいと言われ、練習を休む。良くなったので復帰するとまたすぐに痛くなる。を繰り返している…という彼

 

病院ではシンスプリントになるとまず言われることが「運動を休む」こと

しかし、運動がハードでカラダが疲れてしまったことだけでシンスプリントが起こるわけではありません。つまり、休むだけでシンスプリントがよくなることは難しいと考えたほうがよい

 

シンスプリントを読み解く上で重要な鍵は全身に存在します

これらをひとつずつみていくことで三玄堂ではシンスプリント改善へ導くことも可能です

 

この患者さんも施術後にはかなり動きやすい状態になりました

 

では、三玄堂はシンスプリントををどのように考えて、どこを診て、どのように施術をしていくのか?

 

実際の患者さんの例を取りながら紹介していますので参考にしてくださいね

 

問診(カウンセリング)

施術を行うにあたり、まずは詳しくお話をお伺いしていきます

 

13歳 男性(中学生) バスケットボール部

◉主訴:両足のシンスプリントによる痛み

5月からシンスプリントになる。病院では安静を指示され、痛み止めと塗薬を処方される

安静にしていて痛みが引いたので練習を再開

→復帰したところ再び痛みが発生

→再度安静にする

→8月に入り合宿参加のため復帰

→また痛みが発生

 

安静にしていてから復帰してもまた痛くなる繰り返しなので、ちゃんとシンスプリントを克服したいと思い来院

 

病院では「初心者がよくシンスプリントになるんだよね」と言われただけ

リハビリやストレッチなどのアドバイスはいっさいなし

 

現在の症状は

  • アップの段階から脛骨内側縁中央に痛み
  • ジャンプ動作、走る際の踏み込みで痛み

がある

 

着地や歩行での痛みはなし。安静時痛もなし

その他の既往歴、病歴はとくになし

 

野菜と魚が苦手

甘いモノは少し好きなくらい

検査

次に検査です

 

◉検査

(座位)左右上肢外転の硬さ(+)

 

(仰臥位)

股関節の硬さ 左(−)右(+−)

膝関節の硬さ 左(−)右(−)

足関節の硬さ 左(−)右(+)拇趾背屈筋力 左(np)右(↓)

 

スクワットの動きをさせると股関節の動きが硬い

足関節の動きも硬く、深くしゃがみこめない

 

(患部)

圧痛(−)

施術(調整)

では、調整内容です

 

◉調整

・カラダ全体のエネルギーの調整

→第6チャクラ

座位での上肢の硬さ(+)→(−)に

 

・胸椎の調整

フルスパイン→Th(胸椎)3(PLI)

調整で拇趾背屈正常に

 

・下肢の調整

足関節と足根骨の調整

アキレス腱の調整

腓骨の調整

と患部(シンスプリント)の調整

→結果、股関節・足関節の硬さも改善。動きが全体的にスムーズになる

 

・カラダの使い方へのアプローチ

スクワットをした際の股関節の動きの硬さに着目

→股関節をしっかりと動かすようなスクワットの方法をアドバイス

 

股関節の可動域をしっかりと使えることで患部への負担がかからないカラダの使い方の習得をめざす

 

次に胸椎の硬さへのアプローチ。

体幹トレーニングはしているが、通り一辺倒で何を意識すべきかが曖昧

 

そこで、体幹を固めることと、それを実際のバスケットボール動きに活かすことを提案。

バスケットボールでも役立ち、体幹を鍛えかつ胸椎の動きを出していくエクササイズを2つアドバイス

 

現在は練習を見学している、とのことなのでコートサイドでもできるようなエクササイズを提案しました

 

初回の施術はカラダ全体のバランスや関節の調整。シンスプリントへの負担がかからないようにさせるためのエクササイズを提案し、次回まで様子をみていくことに

まとめ

シンスプリントの施術において大切なことはシンスプリントへ負担がかかってしまう問題を解決すること

 

これは

  1. 身体のバランス(歪み)を調整
  2. 筋肉、骨格の調整
  3. シンスプリント解決に効果的なカラダの動かし方の指導

を通じて

 

  • カラダの歪みによる関節や筋肉の硬さや動きを解決
  • シンスプリントを招きやすい動き方を解決

することを図っていきます

 

患部への負担、と考えるとどうしても下半身の問題ばかりに眼が行きがちです。

しかし、実際は胸椎の動きが硬いなど上半身の動きにも問題が多々見られます

 

どこに問題があるかは正直、診てみないとわかりません

しかし、こういったカラダを使う上での問題点を解決しないと、

安静にして痛みがひく→復帰→また痛くなる

という最悪なスパイラルから抜け出すことはできません。同じことの繰り返しになってしまいます

 

病院ではこういったカラダの使い方までアドバイスをしてくれることがなく、悲しいことに彼のように湿布や塗薬で終わってしまうことも多いのが現実

 

三玄堂ではただ関節や筋肉の調整を行うだけでなく、実際にカラダを動かしながら症状改善への調整をおこなっています

 

シンスプリントによる痛みをガマンしている方などはぜひ一度ご相談ください

三玄堂がきっとあなたのお役にたちますので大丈夫です^^

 

本日も最後までお読みいただき本当にありがとうございました

一緒に「100年使える」ような元気なカラダを目指しましょう^^

 

三玄堂はあなたの「いつまでもやりたいこと」を全力でサポートします!!

はりきゅう・整骨院三玄堂