シンスプリント再発を防ぐポイントは??
今回ご紹介するのは大学生になってシンスプリントを再発した大学生のハンドボールの患者さんの話です
シンスプリントは一定の期間休息をとり、足への負担を軽くさせれば症状は落ち着き、痛みはなくなります。しかし、これが「治った」という誤った解釈になってしまいがち
この患者さんは受験勉強で運動を休んでいたことでシンスプリントの症状はいったん収束しましたが、大学に入り運動を再開したことで症状が再び現れてしまいました
このように「痛みが収まった」だけで、また運動をすれば痛みが発生するリスクを孕んでいるのが現実。重要なことはシンスプリントになりやすいポイントを見つけ、改善させること
なぜ足への負担が過剰にかかってしまい、シンスプリントを招いてしまうのか?これを解決できればシンスプリントも改善へ導くことが可能です
では、三玄堂はシンスプリントをどのように考えて、どこを診て、どのように施術をしていくのか?
実際の患者さんの例を取りながら紹介していますので参考にしてくださいね
問診(カウンセリング)
施術を行うにあたり、まずは詳しくお話をお伺いしていきます
18歳 男性 大学生 ハンドボール部
◉主訴:両足のシンスプリント
高校時代もハンドボール部でシンスプリントになった経緯がある。受験勉強などで運動する頻度が下がり、症状はなくなっていたが大学に入り、部活を再開し痛み出現
痛みは1〜2ヶ月前から徐々に強まっている
(症状)
練習後の歩行痛(+)普段は(−)
ジャンプ時の痛み(+)
着地時・走行時(+)
ストップ動作で踏ん張る際(+)
安静時痛(−)
左右痛いが、とくに左の下腿内側中央部が痛い
痛みをガマンしてプレーしていたがだんだん痛みが強くなり来院。現在は自分自身でテーピングを貼り、下腿のコンプレッションウェアで対応していた
ハンドボールの練習は週4回、9月から大会があるためそれまでにコンディションをあげていきたい
検査
次に検査です
◉検査
(座位)
胸椎タイトネス(+)右回旋(+)
左右骨盤の硬さ(+)
右肩下がりあり
→その後の仰臥位で腎臓で反応→大腰筋OFF
(仰臥位)
仙腸関節 左(+)右(−)
股関節 左右ともに(−)
膝関節 左右ともに(−)
足関節 左(−)右(+)
拇趾背屈筋力 左右ともにnp.
(患部の検査)
圧痛(+−)強圧すると(+)
叩打痛(−)
腫脹・熱感などは(−)
ポイントは
- 胸椎の硬さ→上半身がうまく使えず下半身への負担が増える
- 骨盤や仙腸関節の硬さ→足で体重を支えることで負担が増える
- 足関節の硬さ→足首の動きで地面からの衝撃をうまくキャッチできない
の3点と考察します
施術(調整)
では、調整内容です
◉調整
・カラダ全体のエネルギーの調整
・胸椎の硬さの調整
→フリーラジカル(電磁波)
→フルスパイン(Th3PRS)
・腎臓の調整
・下肢の筋肉・関節の調整
を行いました
調整後は胸椎の硬さ、仙腸関節、右肩下がりのバランスが改善
足関節も動きがかなりスムーズに
その後はセルフケア(改善エクササイズ)として
- 胸椎の伸展のエクササイズ
- スクワットを利用した股関節の運動
- 足関節の可動域を向上させる運動
をアドバイス
2回め以降は再度問題点を確認しながら調整とエクササイズを行っていく予定をお伝えしました
まとめ
一般的なシンスプリントの原因はオーバーユース(使いすぎ)
とくに地面を蹴るような動作やジャンプ動作の繰り返しで発生すると考えられています
学生の場合、上級生より下級生にシンスプリントを発生する割合が多いことから、体力面や筋力、なによりカラダの使い方など技術的な面での差が大きく関係します
この患者さんも大学生になり、練習環境や強度が変化したことがシンスプリントを再発させた一因であるのは間違いないでしょう
ここでやるべきことは、ただ練習を休んで安静にして痛みが収まるのを待つのではありません。シンスプリントを発生する足への負担が過剰になる要因をひとつずつクリアしていくことだと三玄堂は考えます
この患者さんの場合は
- 胸椎の硬さ
- 骨盤や仙腸関節の硬さ
- 足関節の硬さ
- の3点
人によってこれは異なりますが、その多くが胸椎や骨盤、足関節の硬さを認めます
これは実際に診てみないとわからないので、改善策も人それぞれ
シンスプリントを何度も再発してしまう方、再発を防ぎたいとお考えの方はぜひ一度ご相談ください。三玄堂がきっとあなたのお役にたちますので大丈夫です^^
本日も最後までお読みいただき本当にありがとうございました
一緒に「100年使える」ような元気なカラダを目指しましょう^^
三玄堂はあなたの「いつまでもやりたいこと」を全力でサポートします!!
お電話ありがとうございます、
はりきゅう・整骨院三玄堂でございます。