捻挫は安静にするしかない!?
今回紹介するのは学校の階段で足首を捻挫してしまった患者さんの話です
しかもバレエを一生懸命頑張っている女の子…バレエにとって足は大切な部位ですよね
捻挫と聞くと、どんな治療のイメージがあるでしょうか?
湿布を貼って包帯で固定して、3週間は安静にして…
なんていうイメージを持っている方が多いようです
「捻挫はクセになる」という話もよくありますが実際はどうなのでしょうか??
この患者さんの場合は
- バレエのレッスンは休みたくない
- 発表会が近いので一日でも早く治したい
- 今後のことを考えると再発防止をしたい
といった一見すると無茶な(!?)要望が…
できるだけ患者さんの要望は叶えてあげたいのが治療家の優しさ、といったところではないかと思います
三玄堂でもこれは同じ。怪我から復帰するだけでなく、しっかりと再発防止までサポートしていくように施術やアドバイスを行っています
三玄堂ではこんなとき、どのように考えて施術をしていくのか?実際の患者さんの例を取りながら紹介していますので参考にしてくださいね
問診(カウンセリング)
施術を行うにあたり、まずは詳しくお話をお伺いしていきます
10歳 女性 小学生
主訴
◉足首の痛み…つま先を下に下げると痛み
- ほぼ毎日バレエのレッスンに通っている
- 発表会も近いので練習しないといけない
- 今までに捻挫したことはない
といったお話をお伺いできました
検査
次に検査です
◉検査
(足首のチェック)
- 外踝(外くるぶし)に腫れあり
- 内出血はなし(受傷4時間後)
- 自力でなんとか歩ける
- 可動域は健側の60%程度。とくに底屈(足首を下にする)で痛みと動きの制限あり
- 拇指の筋力に低下あり
(座位)
- 骨盤の硬さ(左)
- 上肢の挙上(左)
- 背骨の硬さあり
などを認めます
この患者さんの場合はシンプルに外傷ではありますが、ゆがみのチェックは必ずおこないます。
歪みを正しておくことで回復しやすい状態になりますので、歪みの調整は例え突き指でも三玄堂では必ずおこないます
施術(調整)
では調整内容です
◉調整
・硬膜・横隔膜の調整
・足首調整
・テーピング
をおこないました
施術後に歩いてもらうと「ラクに歩けます!」「痛みはほとんどありません!」と喜んでもらえたのでひと安心
あとは復帰までのプロセスの提案と普段の生活での注意点などをお話しして終了
アドバイスとしては
- レッスンは徐々に復帰すること。次回の施術まで(3日後)はお休み
- 段階的に復帰する際のイメージ
- まず可動域を戻すこと。次に筋力。(コレがとても重要です)
- 回復を早めるセルフケア
- 細胞レベルでの修復期間について
などのお話をさせていただきました
まとめ
足首の捻挫の場合、関節のズレが生じています
このズレを調整してあげることで回復が大きく変わります
歩けないほどの痛みが、かなり歩けるようになったり…
そのため、三玄堂では足首の捻挫でも包帯やシーネでガッチリと固定するケースは殆どありません。むしろ過度な固定が回復を遅らせることも…
そして、重要な事は5つ
- 細胞レベルでの「キズ」の修復は3週間かかること
- 痛みが無い=完全復帰ではなく、段階的復帰をすること
- 筋力よりまずは可動域を戻すこと
- 捻挫はクセにはならないこと
- セルフケアをちゃんとやること
です
子供の場合など、回復が早いので痛みはかなり早い段階で引いてしまうことがあります。
しかし、細胞レベルでの「キズ」の修復には時間がかかります。
医学的には3週間かかるといわれていますので、この間にムリをして再度痛めることで状態は受傷後よりも酷くなり、状態をこじらせることになるので注意が必要です
また、筋力を戻すようなリハビリを一生懸命やっている方が多く、他院などでも筋トレを指導されるケースが多く聞かれます
しかし、実際にはまず可動域、つまり関節がしっかりと正常に動かせる状態になってから筋力を戻しても遅くはありません
逆に関節が硬いままになってしまったら…とても強い筋力があっても関節がしっかり動かなければモッタイナイと思いませんか??
このようにしっかりと「ルール」を持ってリハビリを行うこと、復帰までのプロセスを明確にしてあげることでしっかりと捻挫から復帰することが可能です
試合や発表会が近いのに捻挫をしてしまった…
何度も捻挫を繰り返している…
なんていう方はぜひご相談ください。きっとお力になれると思いますよ
本日も最後までお読みいただき本当にありがとうございました
一緒に「100年使える」ような元気なカラダを目指しましょう^^
三玄堂はあなたの「いつまでもやりたいこと」を全力でサポートします!!
お電話ありがとうございます、
はりきゅう・整骨院三玄堂でございます。