症例1:10年前の捻挫の古傷を再負傷
患者さん
52歳 男性 会社員
初回来院
平成28年12月13日
症状
10年前に段差を踏み外し足首を捻挫。骨折ではなかったものの、歩行も困難だった
当時教わったリハビリやトレーニングを継続することでだいぶ改善していた
→3週間前に同じく段差で足を踏み外し足首を痛める
整形外科でのレントゲン上では問題なし
本人の感覚としては関節のズレた感じがあり、押し込んで直したくなる感じ
症状的には
- 足関節の可動域制限(背屈)
- 足趾筋力低下
- 腓骨の可動性低下
などがみられる
施術内容と経過
検査をすると
(座位)
上肢外転 左(−)右(+)→五十肩様の傷みあり
(仰臥位)
足関節ROM(+) 背屈制限あり
腓骨筋力 低下
腓骨アライメント異常(+)
足根骨アライメント異常(+)
など
調整は
- 硬膜(頚椎・骨盤)の調整
- 足関節の調整
- 腓骨の調整
- 足関節運動のセルフケア指導・テーピング
などをおこないました
施術後から「動かした際の感覚がとてもラク」と仰っていて
歩いた感じも上々になったので紹介はこれで終了
今後は足首の関節のコンディションをしっかりと整えることで
問題なく生活できるようになるでしょう
考察
この方が何度も繰り返し捻挫をしてしまう理由はシンプル
10年前の捻挫による「関節のズレ」が影響しているからです
今後捻挫による不安を取り除くには
- 施術で関節の状態を通常の状態に持っていくこと
- そして再受傷防止にむけた適切なリハビリをすること
が必要となります
捻挫は癖になりやすい、とは言われますが適切な処置をすれば心配はありません
何度も捻挫を繰り返してしまう…足の可動域制限が残っている…なんていうときは遠慮なくご相談くださいね
症例2:裂離骨折後の足首が再び痛くなってきたケース
患者さん
50歳 女性 パート
初回来院
平成29年1月6日
症状
主訴は足首の痛み
- 安静時痛:なし
- 歩行痛:あり→靴があたると余計に痛い
- 底屈痛:外果の奥に痛みを感じる
4ヶ月ほど前に歩道の凹みに足を取られ、捻り痛める
→病院で骨折と診断され、包帯と副士で固定。安静にする
その後良くなっていたが、仕事中に外果をぶつけ再び痛み発生(1ヶ月前)
施術内容と経過
●検査内容
◆仰臥位
足関節ROMに制限:とくに背屈制限
腓骨筋力:低下
横径増大
腓骨アライメント異常(+)
足根骨アライメント異常(+)
など
●調整ポイント
- 硬膜(頚椎・骨盤)の調整
- 足関節(距骨)の調整
- 腓骨の調整
- 足関節運動のセルフケア指導・テーピング
施術後には酷かった歩容もかなり安定
2回めも施術後には痛みを怖がることなく、スムースに歩けていました
首や腰にも問題があるそうで、今後はそちらの調整に移行していく予定です
考察
今回のケースでのポイントは
底屈での痛み・横径の増大→足関節のズレがあると考えられる
との視点で施術を行った点です
病院では包帯やギプスで患部を固定。損傷した組織は時間とともに回復します
しかし、関節のズレはそのままになってしまうケースも少なくありません
そんなときは手による関節の調整が必要となります
※エクササイズで改善させる方法もあります
今回はこの関節の調整がピタッとはまり、歩容が一気によくなりました
痛くて顔をしかめて眉間に作られた皺がなくなったのがとても印象的でした
捻挫や骨折後のリハビリや機能回復を三玄堂では得意としています
ぜひご相談くださいね^^
症例3:繰り返す捻挫と足首の引っかかり感
患者さん
31歳 女性 公務員(デスクワーク)
初回来院
平成29年1月7日
症状
暗い所を歩いていて足を踏み外し捻挫する(左足首)
症状は足首の痛みと動かしにくさ、腫れがある
学生時代に捻挫をしてから何度も捻挫を繰り返すよう
整骨院や整形外科にも通っていたが今回は本気で治したいと思い来院
施術内容と経過
検査内容
◆座位
骨盤(PSIS) 左(+)右(+)
上肢外転 左(+)右(+)
脊柱 上部胸椎(+)
◆仰臥位
足関節:内反ストレス(+)→内外側ともに痛み
左足関節背屈制限(健側比60%程度)
外果低位→底屈で引っかかり感
左拇指筋力低下あり
左仙腸関節ロック
●調整ポイント
- 硬膜(頚椎・骨盤)の調整
- 距骨の調整
- 腓骨の調整
- 脊柱(胸椎)の調整
- テーピング
調整後は背屈制限のあった左足首の動きが健側とほぼ同じくらいに
底屈時のひっかかりは消失。腫れも改善したので初回はこれで終了に
今まで受けてきた施術とは異なることにかなり驚かれた様子でした
2回めの施術では全体的に改善傾向だったため、セルフケアとして
- 足首の筋力アップ
- 足裏の神経系の訓練
をアドバイス。再発予防に向けて意識付けを開始
その後、4回目の施術時には足首を気にせず長時間歩けるようになりました
考察
今回のケースでのポイントは捻挫による【関節のズレ】
距骨と腓骨の位置異常があったため、症状が発生していました
この関節を正していくことで動きと腫れがよくなりました
また、早期で回復できたのは硬かった上半身も一緒に調整することで下半身への負担を軽減できたことも良かったのではないかと考察
最後に、捻挫を繰り返し起こさないようにするためには機能低下した足裏のセンサー(メカノレセプター)の再訓練が非常に重要
ただ症状を改善して終わり、ではなく再発予防までフォローして安心して日々の生活が送れるようにお手伝いするのみです^^
お電話ありがとうございます、
はりきゅう・整骨院三玄堂でございます。