症例1:湿布を貼っても変わらない膝の痛み
患者さん
39歳 女性 看護師
初回来院
平成29年1月10日
症状
30代になってから膝に痛みが発生
- 階段の昇り降りでの出だしで痛み
- 使いすぎると腫れてくる
などの症状
安静時痛、歩行痛などはなし
学生時代に部活動で膝の側副靭帯損傷をしている
足関節捻挫の既往もあり
施術内容と経過
検査をすると
(座位)
上肢外転 左(+)右(+)
頚部偏位あり
(仰臥位)
右季肋部硬さ(+)
バンザイでの硬さ(+)
右股関節・足関節ロック
●調整ポイント
- 硬膜(頚椎・骨盤)の調整
- 頚椎の調整
- 骨格(股関節・足関節)の調整
検査上、膝関節の動きには問題はなし。近接する股関節と足関節の動きに問題
施術後は股関節も足関節も動きがスムースに
3回目の施術を終わり、階段の昇り降りでも痛みはなし
日頃気にすべきポイントをお伝えして終了しました
考察
今回のケースで特筆すべきは膝関節には問題がなかったということ
痛みがある部位が膝であるのは事実ですが、結論として
膝が痛いのではなく、膝が痛くなってしまっているということがわかりました
学生時代に膝を痛めてしまっているため、古傷の痛みかな?
と思ってしまいがちですが問題は股関節と足関節の硬さでした
この硬さのせいで膝に過剰な負担がかかっていたと推測できます
下肢を動かす際は股関節・膝関節・足関節の3つが協調して働きます
逆に言えば、協調性を崩すことで痛みや不調に繋がってしまいます
よって、このバランスを整えていくことが今回の施術のキーポイント
膝の気になっていた症状がなく喜んでいる様子がとても嬉しく感じました^^
症例2:病院で筋肉痛と言われた膝の痛み
患者さん
68歳 女性 主婦
初回来院
平姓29年2月21日
症状
半年前ほどから左膝に痛みが発生
スポーツクラブで振動する機械をしてから痛みが強くなる
症状は
- 屈曲痛(+)
- 階段や坂の下りで疼痛(+)
- 歩行痛(+−)
- 安静時痛(−)
など
整形外科では骨には異常はなし。筋肉痛と言われる
筋肉痛にしてはいっこうによくならないので、気にかかりインターネットで検索し三玄堂へ来院される
大きな既往歴(ケガ)はないが、胆石症の既往あり
施術内容と経過
検査内容と施術
◆座位
脊柱の硬さnp
上肢外転 左(+)右(+)
◆仰臥位
膝関節ROMロック
モニタリング→外側広筋(+)内側広筋(−)
ハムストリングでも反応
内臓:心臓
経絡:肝経
調整ポイント
◆初回
- 硬膜(頚椎・骨盤)の調整
- 経絡(肝経)と内臓(心臓)の調整
- 外側広筋の調整
初回施術後は膝の屈曲時の痛み10→4程度に軽減
歩行時の痛みも軽くなり、「歩いてもラクです」とのこと
その後5回目の施術前にお伺いするとほぼ痛みなく動けているとのこと
前に行っていたスポーツクラブも再開。完全復活も現実味を帯びてきました
考察
今回のケースでは筋肉の硬さ(動きの問題)がポイント
筋肉痛とはちょっと異なるものの、筋肉に問題があったことは事実でした
膝の痛み=関節の問題とか体重の問題、筋力が足りない
というイメージを持たれやすいですが、そうとは限りません
今回のケースのように腿の筋肉の硬さや動きに問題があることもあります
これはダイエットしても筋トレしてもなかなかよくはなりません
ですから三玄堂では
「膝の痛みに効くストレッチ」とか「膝痛のための筋トレ」
などはお伝えしていません
原因によってアプローチが違うからですね
あなたが「自分の膝の痛みの原因やアプローチを知りたい」
そんな時はきっとお役に立てるものと考えています
お電話ありがとうございます、
はりきゅう・整骨院三玄堂でございます。