【動画で解説】2つの骨を動かして顎関節症をセルフケアする方法

2つの骨を動かして顎関節症をセルフケアする方法

顎関節症をセルフケアする方法

顎関節症のセルフケアとして三玄堂でおすすめしている方法に

2つの骨を動かす

というものがあります。

 

このページでは

  • どの骨を動かすのか?
  • どうやって動かすのか?
  • どれくらい続ければいいのか?

などのお話をしていきます。

 

顎関節症の簡単なセルフケアをお探しの方はぜひ最後までご覧ください。

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※再生すると音が出ます。ご注意ください。

セルフケアに入る前に

まずセルフケアに入る前に、口をいける範囲で大きく開け閉めして今の自分の顎がどれくらい動くのか確認しましょう。

 

どうしてもこういうセルフケアは地味で変化が無いと楽しくありませんし、ケア前後で比較することでうまく出来ているかのチェックにもなります。

どの骨を動かすのか

図のように、顎関節は側頭骨と下顎骨の2つの骨からなる関節です。

 

なので今回ご紹介するのは、この側頭骨と下顎骨の動きをよくすることで顎の動きを改善させていくというセルフケアになります。

側頭骨を動かす

まず始めに側頭骨がどのように動くのかですが、実は側頭骨自体は動きません

隣接している頭頂骨や後頭骨と、縫合という強い結合で縫い合わさっているような構造をしているので動くことはありません。

 

逆に、頭の周りで唯一動くのが顎関節の下顎骨になります。

 

なので側頭骨そのものの動きというものは無いですが、側頭骨を含めた頭が動くとしたらどんな動きをするかと考えた時、

それは首の曲げ伸ばし(顔が上下を向く動き)だと言えます。

つまり首の動きをよくしていけば良い訳です。

 

実際のケア方法ですが、

  1. 口を半開きにしてリラックスする
  2. そのまま首を曲げ伸ばしする

になります。

 

特に上を向く動きが重要になってくる為、そちらを多めに行うと良いです。

 

また、首が硬い方だとポキポキ音がすることもありますが、痛みの出ない範囲でやっていただければ大丈夫です。

音が出ない方でも勢いをつけて動かすと痛みの原因にもなるので、痛みを感じない程度にゆっくり優しく10回くらい動かしてみてください。

下顎骨を動かす

次に下顎骨のケアです。

 

こちらもまずは動きのチェックをしていきましょう。

 

人差し指を鼻から口に沿わせるように置き、口を開きます。

この時、下顎骨の動きが悪いと顎を引き込むような形になり口が指から離れてしまいます

 

指が離れてしまった方はケアを行うと良いですが、内容は先ほどのチェックと変わりません。

 

チェックの時のように指を置き、口が離れないように開口していきます

どうしても離れてしまう時は顎をしゃくるように突き出してから開いて、正しい開き方を身体に覚えてもらいましょう。

 

こちらもケア後にチェックを行い、変化を確認しておきましょう。

どれくらい続ければいいのか?

ではこのケアはどのくらい続ければよいのか。

 

こういったセルフケアはだいたい3週間は続けていく必要があります。

これは理想的な顎の動かし方を身体に覚えてもらう必要がある為、それくらいの期間はかかるという考えです。

 

といっても3週間続けるのはなかなか難しいかもしれません。

 

そんな時オススメなのが日常生活と絡めること。

 

例えば、皆さんも毎日歯を磨くと思います。

その歯磨きをしたらケアもセットで行う、というようにすると忘れ難いです。

 

また、歯磨きで言うと朝晩2回磨くとすると、ケアも一緒に2回できるということになり、

効果が期待できる水準になるのではないかと思います。

あまり効果が出ない時は

このセルフケアを行なっても思うように効果を感じられないことがあります。

 

その場合はそもそもの姿勢、つまり身体全体のバランスが悪くなってしまっている可能性が高いです。

 

実は顎関節の動きは姿勢と密接に関わっています。

例えば、猫背になって首が下を向いた状態で口を開いてみてください。口があまり開かないのが解るかと思います。

逆に背筋を伸ばした状態で口を開くと、先ほどよりも大きく開けられるはずです。

 

頭というのは中々に重く、足、骨盤、背骨などが協調してバランスをとっています。

そのバランスが崩れた状態で頭にある顎の関節をスムーズに動かすのは物理的に難しいものがあります。

 

なので、顎関節の改善には全身のケアも必要になる、結果的に今回のケアだけでは足りないということがあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

ここでは顎関節のセルフケアについてお話していきました。

途中でもお話しましたが、こういったケアはどうしても忘れてしまったり、飽きてしまったりして続けるのが難しい側面もあると思います。

 

ですので日常生活などと絡めることで、長く緩やかに続けていきやすいので試してみてください。

 

また、後半で顎関節の動きは全身から影響すると書きましたが、勿論逆も然りです。

患者さんを診ていると肩こり頭痛などがある方も顎関節の動きが悪くなっていることがあります。

 

なので、顎関節症に限らず、事前チェック等で自分に必要だと感じた方は是非チャレンジしてみてくださいね。

はりきゅう・整骨院三玄堂