【動画で解説】指2本でできる!顎関節症のセルフケア

顎関節症のセルフケア

顎関節症の改善のために、三玄堂では指を使ったセルフケアをオススメしています。

このページではそのやり方をご紹介していきます。

 

動画でも解説していますので併せてぜひご覧ください。

動画で解説

※再生すると音が出ます。ご注意ください。

文章で解説

事前チェック

まずセルフケアに入る前に、口をいける範囲で大きく開け閉めして今の自分の顎がどれくらい動くのか確認しましょう。

 

どうしてもこういうセルフケアは地味で変化が無いと楽しくありませんし、ケア前後で比較することでうまく出来ているかのチェックにもなります。

やり方

両耳の穴に人差し指を、指の腹が顔側にくるように入れます。

 

この状態で口を開け閉めしてみてください。

顎の動きが悪い方では、開け閉めするときに指の腹に顎の骨が当たる感じがします。

 

当たる感じがしたら、それを押し返すように指で前側に押しながら口の開け閉めをしていきます。

回数はゆっくり10回くらいで大丈夫です。

 

この際に、痛みを感じるほど押し返す必要はないので、痛みのない範囲でやってみてください。

 

10回開け閉めができたら、事前チェックと同様に口を大きく開け閉めしましょう。

顎の動きに違いが出ていればOKです。

このケアは何をしている?

このセルフケアは何をしているのかを軽くお話します。

 

顎関節は、口を開ける時には少し前に滑りながら開いていきます。

しかし、動きが悪くなってしまうと反対に引き込むように(耳に近づくように)なってしまうことが多々あります。

 

そこで、耳の穴に指を入れて本来行くべき方向に押し込むことで正しい動きを促し、本来の関節の動きを体に覚え込ませる、というのがこのセルフケアの目的です。

こんな方にもオススメ

先ほどまでは顎関節症のセルフケアというふうにお伝えしていましたが

  • 耳鳴り
  • めまい

といった症状にも効果が期待できます。

 

というのも、耳の中には耳石などの器官があります。

耳鳴りやめまいは、この器官の周りのリンパの異常がきっかけとも言われています。

 

耳のリンパの流れが悪くなる理由として、顎が後ろに引き込まれることで耳が圧迫されることや、姿勢が悪くなることで首が前に出てしまい、後頭部の骨(後頭骨)が前に押し出されます。

 

後頭骨が前に押し出され、顎が後ろに引き込まれると、両者に挟まれている耳の骨(側頭骨)が圧迫されてしまい、循環が悪くなることでリンパの流れが悪くなると考えられています。

 

実際、耳鳴りやめまいで来院される方を診てみると、顎の動きが悪い方が多いです。

反対に顎の問題で来院される方にも耳鳴りやめまいがある方が多いです。

 

このように耳鳴りやめまいと顎の状態には密接な関わりがあるため、今は顎の不調がなくとも耳鳴りやめまいがあるという方は、このセルフケアをやってみてください。

どれくらい続ければいい?

ではこのケアはどのくらい続ければよいのか。

 

こういったセルフケアはだいたい3週間は続けていく必要があります。

これは理想的な顎の動かし方を身体に覚えてもらう必要がある為、それくらいの期間はかかるという考えです。

 

といっても3週間続けるのはなかなか難しいかもしれません。

 

そんな時オススメなのが日常生活と絡めること。

 

例えば、皆さんも毎日歯を磨くと思います。

その歯磨きをしたらケアもセットで行う、というようにすると忘れ難いです。

 

また、歯磨きで言うと朝晩2回磨くとすると、ケアも一緒に2回できるということになり、

効果が期待できる水準になるのではないかと思います。

思うように効果が出ないときは

このセルフケアを行なっても思うように効果を感じられないことがあります。

 

その場合はそもそもの姿勢、つまり身体全体のバランスが悪くなってしまっている可能性が高いです。

 

実は顎関節の動きは姿勢と密接に関わっています。

例えば、猫背になって首が下を向いた状態で口を開いてみてください。口があまり開かないのが解るかと思います。

逆に背筋を伸ばした状態で口を開くと、先ほどよりも大きく開けられるはずです。

 

頭というのは中々に重く、足、骨盤、背骨などが協調してバランスをとっています。

そのバランスが崩れた状態で頭にある顎の関節をスムーズに動かすのは物理的に難しいものがあります。

 

なので、顎関節の改善には全身のケアも必要になる、結果的に今回のケアだけでは足りないということがあります。

まとめ

今回は顎関節症のセルフケアについてお話ししましたが、いかがでしたでしょうか?

 

ポイントは指を耳の穴に入れてゆっくり動かすことです。

速く多い回数をこなしたり、力いっぱいに押し込んだりするよりも、1回1回を丁寧にゆっくり行うことが重要です。

 

読んでいて気になる事、解らないことがあれば遠慮なくご相談下さいね。

 

このページがあなたのお役に立てば幸いです。

この記事を書いた人

嘉村

嘉村佳紀(かむらよしき)

柔道整復師

横浜市出身

大手整体院グループを経て2023年に三玄堂に入職

丁寧な施術と豊富な知識で患者さんの信頼を得る。得意な症状は自律神経系や頚部疾患

はりきゅう・整骨院三玄堂