【症例記事】パニック症状による不安感や息苦しさ、頭痛でお悩みの53歳男性のケース

症例

はじめに

この記事では、パニック症状による急な不安感や息苦しさ、頭痛、胃の痛みで来院された53歳男性のケースについてまとめています。

この記事が同じようなお悩みをお持ちの方の参考になれば幸いです。

主訴・患者データ

患者さん:53歳 男性

主訴

パニック障害による

  • 急な不安感
  • 息苦しさ
  • 頭痛
  • 胃の痛み

来院までの経緯

主な経緯

  • 46歳頃:朝の通勤電車で息苦しくなり、途中下車する

  • 49歳頃:それまでは問題なかったが、出張で新幹線に乗った際にパニックになり、動悸が止まらなくなる。

    以降は急行や特急などが苦手になり、各駅停車しか乗れなくなる。

  • 51歳頃:会社のストレスも強かったため退職。

    半年後、家にいても急に不安感が起こり、頭痛や胃の痛みが出るように。

検査・初見

【座位】

  • 右骨盤の硬さ
  • 第4胸椎の硬さ
  • 仙骨部に硬さ
  • 頚部伸展制限
  • 呼吸が浅い

 

【仰臥位】

  • 背部に緊張

  • 後頭部(後頭下筋群)の緊張強い

  • 胸郭の硬さあり

  • 横隔膜の硬さあり

 

【その他】

  • 神経学的統合不全 問題なし

  • ストレステストによる筋力弱化なし(パニック発作的反応なし)

施術方針とプラン

検査からパニック発作的反応がみられなかったこともあり、過剰な筋緊張や自律神経の調整を行い、身体の反応をみることにした。

施術内容と経過

初回

抗重力筋の緊張緩和

仙骨部の硬さ改善

胸郭の可動改善

 

2回目

特段変化はなし

腰椎部、胸椎部で背部の左右の緊張に差が強かったため調整

 

3回目

電車に乗ってみたところ、各駅停車には問題なく乗ることができた

背部の緊張はやはり強かったため調整

胸骨付近のマッサージ(セルフケア)を伝える

 

4回目

電車に対する恐怖心がさらに減ったとのこと

頚部の緊張が強く、熱がこもりがちな印象だったため、同部位の調整

 

5〜7回目

徐々に自宅での息苦しさも改善

頭痛も頻度が減り、電車にも週に3〜4回乗れる様に

 

8回目

急行に乗ることができたとのこと

息苦しさや動悸なく長距離の移動ができた

 

その後も2〜3週間に一度施術を行い、再び症状が発生しないようにメンテナンスを続けている。

まとめ

今回のケースでは、

  • 横になった時も抗重力筋の緊張が抜けないこと
  • 胸郭周辺の硬さにより呼吸が浅くなり、体が回復しにくくなっていたこと
  • 自律神経に負担がかかり骨格が歪んでいたこと

などから、リラックス状態が作りづらい期間が長くなってしまったことが問題でした

施術を重ねると、緊張感、呼吸が軽減され、朝の不調が改善しました。

 

薬では変化が少ない場合でも、身体の緊張や自律神経の働きを整えることで改善する、というよい症例でした。

この記事を書いた人

嘉村

嘉村佳紀(かむらよしき)

柔道整復師

横浜市出身

大手整体院グループを経て2023年に三玄堂に入職

丁寧な施術と豊富な知識で患者さんの信頼を得る。得意な症状は自律神経系や頚部疾患

パニック障害・不安神経症について詳しくはこちら

この記事に関する関連記事

はりきゅう・整骨院三玄堂