今回ご紹介するのは1週間前から口が大きく開けなくなった中学生の女の子の話です
口を開けた際、人差し指・中指・薬指の三本が縦に入らないと顎関節症の可能性がある、という判断基準がありますがまさにこの患者さんは人差し指と中指がギリギリ入るくらい
これでは日常生活もうまく送れませんよね…
しかし、こんな症状でも三玄堂の施術で改善へ導くことも可能です
この患者さんも施術後に口を開きやすい状態になりました
では、三玄堂はこのような顎関節症、口が開きにくいケースをどのように考えて、どこを診て、どのように施術をしていくのか?
実際の患者さんの例を取りながら紹介していますので参考にしてくださいね
問診(カウンセリング)
施術を行うにあたり、まずは詳しくお話をお伺いしていきます
15歳 女性(中学3年生) 吹奏楽部
◉主訴:1週間前から口が開きにくくなる
→口を開けると2横指程度しか口が開かない。口を開くと右側にズレる
大会前で吹奏楽部の練習がハードで毎日8時間以上オーボエを吹いていた
歯医者では歯ぎしりとストレスが原因と言われ、マウスピースをすすめられた
歯ぎしりをしている自覚はない。オーボエのリードは細いので吹く際にとても力が入りやすいのでそのせいだろうと推測
安静時痛なし。口の開閉で痛みなし。クリック音なし
検査
次に検査です
◉検査
(座位)
左右骨盤の硬さ(+)
左右上肢外転の硬さ(+)
→チェックすると脾臓で反応
数日前から風邪を引いていたとのこと
(顎関節のチェック)
全体的に顎関節の動きが小さい
左右の動きのバランスが悪い
口を軽く開いた時点で右に偏位
開きは2横指程度が限界
(関節の動き)
頚椎2番左偏位
施術(調整)
では、調整内容です
◉調整
今回は途中経過でカラダの状態をチェックしながらの調整
カラダ全体のエネルギーの調整
→自我:「感情」のポイントで反応
ここで座位での硬さをチェックすると骨盤も上肢の硬さもにともにクリアに
しかし、口はまだ開きにくい
さらに調整をすすめます
ストレスと経絡(任脈)で反応。とくにストレス(部活)の影響が大きい
→調整
硬膜の調整
顎関節と周りの筋肉の調整
を行いました
その結果、3横指が入る程度に回復
また口を開けても右にずれなくなった
あとは自宅でのセルフケアのアドバイスをして終了
三玄堂では「みずぽっと体操」を用いたカンタンな顎のセルフケアをお伝えしています
2回めの施術前に親御さんから連絡があり、翌日にはしっかりご飯を食べらられるくらい口が開くようになり、部活にも行っているとのこと
その日よりも翌日以上に状態が引き上がってきますよ〜と伝えているのでそのとおりになっていることで親御さんにも喜んでいただきました
2回目の施術では大きく口を開けるようになって来院。口を大きく開くと右の顎関節に痛みありましたが、顎関節周りの筋肉の調整でこちらもクリア
あとはセルフケアを継続することで症状は快方へ向かうと思われ、3回めの施術で無事卒業。という流れです
◉考察
今回の一連の症状は顎関節周りの緊張がとても強くなってしまったことが原因
練習がハードだったことだけでなく大会前で気合が入ってリードを加える口にも過剰な力が入ってしまっていたのではないかと考えられます
中学3年生ですが、まだ部活動は引退ではないようなので本来のパフォーマンスを思うように出せるよう、しっかりとサポートしていけたら幸いです^^
まとめ
歯医者さんで歯ぎしりがあると言われ、親御さんも不思議に思ったそうです
今回のオーボエやサックスなどの「吹く」楽器を演奏される方は顎関節のトラブルが多いと言われていますので、はじめに吹奏楽部と聞いたときにすぐに楽器の演奏による可能性が高いことが推測できました
しかし、毎日のように演奏はしているし、周りの部活の仲間も同じように演奏しているのに自分だけが顎関節にトラブルが起こってしまう…
そこにはただ単に「使いすぎ」だけではなく、今回のストレスのように「個別の問題」が大きく影響を及ぼしていることを考慮しなくてはいけません
三玄堂ではこのように症状の奥に潜む要因を細かくチェックし調整をおこなっています
口が開きにくい状態をガマンしている方などはぜひ一度ご相談ください
三玄堂がきっとあなたのお役にたちますので大丈夫です^^
本日も最後までお読みいただき本当にありがとうございました
一緒に「100年使える」ような元気なカラダを目指しましょう^^
三玄堂はあなたの「いつまでもやりたいこと」を全力でサポートします!!
お電話ありがとうございます、
はりきゅう・整骨院三玄堂でございます。