【症例報告】スポーツをしていなくてもオスグッドになってしまう!?

症例報告オスグッド編

オスグッドはスポーツ障害ではありません!

今回紹介するのは特に何かスポーツをしているわけではないけれど、オスグッドを発症

運動会シーズンに思うように走れなくなり来院された患者さんの話です

 

オスグッドはサッカーやバスケットボールをやっているお子さんに多く見られるのが特徴ですが、決してスポーツ活動だけが原因ではありません

 

つまり、運動のしすぎ(オーバーユース)だけでなく、いくつもの要因が関係します

これらを一つずつチェックしたうえで、患者さんに合わせた適切なアプローチをとれば必ずよくなります

 

インターネットでは太腿(大腿四頭筋)のストレッチやサポーターの装着を励行する記事を多く見かけますが、果たして必ずそれで効果がみられるのでしょうか?

 

この患者さんの場合はストレッチも不要。サポーターもなし。

にもかかわらず3回の施術で見事卒業^^

元気に体育の記録会に向けて練習に励んでいます

 

三玄堂ではオスグッドをどのように考え、どこを診て、どのように施術をしていくのか?

再発予防のためにどんなアドバイスをしたのか?

 

実際の患者さんの例を取りながら紹介していますので参考にしてくださいね

 

問診(カウンセリング)

施術を行うにあたり、まずは詳しくお話をお伺いしていきます

 

12歳 男性(小学校6年生)

主訴

両膝の痛み(オスグッド)

約1ヶ月前から両膝に痛みが発生

整形外科でオスグッドと診断される

病院では

「安静にして痛みが落ち着くのを待つ」

「成長期はうまく付き合うように」

「運動したら必ずアイシングする」

の3点を提案されたとのこと

 

10月に体育の記録会(陸上競技)がある

→膝の痛みのせいで思うように練習ができず、少しでも練習ができるようになりたいと思い来院

 

現在は

・歩行痛はなく、しゃがむと痛みがある

→痛みはあるものの、深くしゃがむことはできる

走ると痛みがある

・膝を思い切り伸ばすと痛みがある

という状態

 

(既往歴)

とくになし

 

(病歴)

とくになし

 

(その他)

甲殻類のアレルギー

好き嫌いはあまりない

煎餅をよく食べる、ご飯をよく食べる

糖質過多の傾向

 

検査

次に検査です

 

◉検査

(座位)

骨盤の硬さ 左(−)右(−)

脊柱の硬さ 下部(+)中部(−)上部(−)

上肢外転の硬さ 左(−)右(−)

体幹回旋 左(−)右(−)

 

(仰臥位)

左右膝関節の硬さ(+)屈曲で硬さあり

脛骨粗面正中に圧痛あり

仙腸関節 左(+)右(+−)

足関節 左(+)右(+)→可動域は問題なし

大腿四頭筋筋力 左(↓)右(→)若干の痛みあり

全体的に左膝の症状の方が強い

 

(オスグッド独自の検査)

オスグッド部に問題点あり。程度は中程度

 

施術(調整)

では、調整内容です

 

◉調整

カラダ全体のエネルギー(経絡)の調整

硬膜の調整

内臓の調整→大腿四頭筋(糖化タンパク質

仙腸関節と足関節の調整

オスグッドの患部の調整

セルフケア指導

 

調整後はしゃがんだ際の痛みが10→2程度に

かなり改善できたので初回はこれで終了。経過をみることに

 

2回目の受診は6日後。右膝の痛みはまったくなくクリア。

左膝は走ったあとに痛みが出たとのことで、再度オスグッドの調整。患部の硬さが残存していました

 

3回目の来院時には運動時の痛みはなくなっていたため最終調整

あとはご自身でのセルフケアの継続をお願いして卒業となりました

 

ここまでにお伝えしたセルフケアは3つ

この3つのセルフケアを続けていくことができれば再発の問題もありません

 

この患者さんは3回の施術で「卒業」。今後のアドバイスとしては

  • バランスのとれた食事を心がける
  • オスグッド専用のセルフケアを続けること→再発の防止
  • しっかりと睡眠時間を確保する

などのお話をさせていただきました

 

まとめ

オスグッド=大腿四頭筋が硬いというイメージが世間では一般的なようです

インターネットで対処法を検索すると、膝を曲げて大腿四頭筋をストレッチする様子を多く目にします

 

たしかに大腿四頭筋が硬くなっているケースは少なくありません

しかし、筋肉が硬い=ストレッチと結論づけるのはちょっと短絡的すぎます

 

この患者さんの場合はどうでしょうか?

頻繁にスポーツをして使い過ぎているわけでもないのになぜ筋肉が硬くなるのでしょうか?

硬くなっている原因が使い過ぎでもないのにただストレッチをすればいいものでしょうか?

 

ここでポイントとなるのが、食事の問題。糖質の摂り過ぎがカラダに及ぼす影響は

  1. 筋肉が硬くなる
  2. 皮膚が硬くなる
  3. 消化器系の疲労でカラダが歪む

の3つ。※詳しくはオスグッドに悩む小中学生の特徴をご覧ください

 

とくに昨今で、問題だと考えているのが「コンビニやファーストフード店での買い食い」

お菓子やジュース、揚げ物など、お世辞にもカラダに良いものを口にしているとは思えませんよね

 

三玄堂ではこういった食事がカラダに及ぼす影響までをチェックし、調整を行うことでオスグッドの早期解決を目指しています

 

こうやって適切なアプローチをすることで3回という短期間での卒業を果たせました

 

ストレッチやサポーター、テーピングという対処法ではなかなかよくならない、整骨院で電気治療やマッサージで痛みがとれない…

でも早く良くなってやりたいことがあるんだ!という方はぜひ一度ご相談くださいね

 

三玄堂がきっとあなたのお役にたちますので大丈夫です^^

本日も最後までお読みいただき本当にありがとうございました

 

一緒に「100年使える」ような元気なカラダを目指しましょう^^

三玄堂はあなたの「いつまでもやりたいこと」を全力でサポートします!!

はりきゅう・整骨院三玄堂