痛みのあるところ=治療ポイントとは限らない!?
今回ご紹介するのはアキレス腱が痛く運動ができなくて三玄堂にいらした患者の話です
先に話をしてしまうと、この患者さんの痛みの原因は約15年前にヘルニアで手術をした腰の問題。アキレス腱には特段、問題はありませんでした
これを一般的な考えで
- アキレス腱のストレッチをする
- ふくらはぎの筋肉をマッサージする
ようなことをしてもなかなかよくなりません
私たちはどうしても痛いところがあると、その痛い部分に目が行ってしまいがちですが、ここで強調したいことはカラダはひとつ。全身繋がっている、ということ
痛い部分だけでなく、常に全身の繋がりからカラダを紐解いていく必要があると三玄堂では考えて施術やカラダのチェックをおこなっています
三玄堂では全身の繋がりをどのように診て、どのように施術をしていくのか?
実際の患者さんの例を取りながら紹介していますので参考にしてくださいね
問診(カウンセリング)
施術を行うにあたり、まずは詳しくお話をお伺いしていきます
36歳 男性
◉主訴:左アキレス腱の痛み
昨年10月頃(10ヶ月前)から運動をすると「ブチっ」と切れそうな感じ
ランニングをはじめると数分で痛みが出てしまい、走れない。水泳ならできるかな?と思い、泳いでみたがそれでも痛かった
常にアキレス腱には違和感を感じているが、とくにこれといった対処はしていない
いつまでも様子を見ていてもなかなか改善しないこと、そのうちアキレス腱が切れてしまうのではないか…と不安になったため来院
仕事は殆どデスクワーク
スポーツは以前はバドミントンをしていたが、今は休んでいる
→体重も増えたのでダイエットも兼ねて走れるようになりたい
(既往歴)
20歳の頃にヘルニアで手術→5年前に再発
(病歴)
とくになし
検査
次に検査です
◉検査
(座位)
上肢外転での硬さ 左(−)右(−)
脊柱の硬さ 腰仙部(+)
PSISの硬さ 左(+)右(+)
頚椎チェック問題なし
(仰臥位)
肩関節 左(+)右(−)
腰椎 (+)
仙腸関節 左(+)右(−)
股関節 左(−)右(+)
膝関節 左(−)右(−)
足関節 左(+)右(−)
(腹臥位)
大腿二頭筋筋力 左(↓)
→腰部TLで筋力(↑)
→腰部からの筋力低下と推察
施術(調整)
では、調整内容です
◉調整
カラダ全体のエネルギーの調整(経絡)
硬膜の調整
頚椎と骨盤の調整
仙腸関節と足関節の調整
下肢の筋肉・関節の調整
腰部(手術痕)の調整
調整後は大腿二頭筋にもしっかり力が入るようになり、座位でのチェックもほぼクリア
仙腸関節と足関節の硬さもほぼクリアされたため初回はこれで様子を見ることに
また、施術でポイントとなった点について説明。この患者さんの場合は
腰部(ヘルニアの手術痕)周辺の硬さが問題であったことを説明
今後は腰への負担がかからない状態を作り上げていくことで、アキレス腱への負荷も減り、走れるようになってくるとの考えをお伝えしました
その後3回目の施術前の状態では、日常生活では違和感も痛みもほぼない状態に
そこで、段階的に強度をあげていくことを条件にランニングを許可
4回目の施術前にお伺いすると、週に3回15分以上走っても問題なかったとのこと
かなり順調に改善していっていることが伺えます
今後は
- 20分以上走っても痛くないこと
- 痛みのない状態を維持できること
を目標に、セルフケアやウォーミングアップについてのアドバイスをしていく計画を提案
「卒業」も目の間となってきました
まとめ
この患者さんの場合は、腰の動きの悪さをカバーするようにバランスをとった結果がアキレス腱への痛みに繋がったと考えられます
わたしたちのカラダは自然と無理のない動きや体勢になるような「補正」がかかります
例えばO脚や猫背なども同じ。ただ脚が開いてしまった、背筋が曲がってしまった、ではありません
脚を開くことで、背筋を曲げることで何かしらカラダにかかる負担に対する「補正」をかけているのです
そうとも知らず、ただ患部へのマッサージやストレッチ、湿布を貼ってしまっては、思うような改善が見込めないことは想像に難くないのではないでしょうか
こういうケースがあるため、三玄堂では必ず全身の動きやバランス、繋がり意識して問題点を探し出していくように心がけています
もしご自身でストレッチや湿布を貼ってもなかなかよくならない…そんなときはぜひ三玄堂にご相談ください。三玄堂がきっとあなたのお役にたちますので大丈夫です^^
本日も最後までお読みいただき本当にありがとうございました
一緒に「100年使える」ような元気なカラダを目指しましょう^^
三玄堂はあなたの「いつまでもやりたいこと」を全力でサポートします!!
お電話ありがとうございます、
はりきゅう・整骨院三玄堂でございます。