なんでも運動をすればいいわけではない!?
患者さんに聞かれる質問のベスト3のうちに
運動はしたほうがいいですか?というものがあります
あなたはこの質問にどう答えますか?一言で言うと、
したほうが良いかも知れないし、しないほうが良いかも知れない
です
ちょっといい加減な答えじゃないか!?と思われたかもしれません
でもコレが真実。ぜひ最後まで読んでくださいね
この答えの理由がハッキリとわかるはずです
運動で得られる効果
まず知っておきたいことは運動がカラダにどのような良い影響をもたらすのか?です
わかりますか?きっと「運動はカラダに良い」という漠然としたイメージなのでは?
運動によって得られる効果は7つ
- 筋肉が動くことでポンプ作用が働く→循環がよくなる
- 内分泌系を刺激してホルモンバランスが整う
- 関節をはじめ、カラダに刺激が加わり骨を丈夫にする
- 心肺機能を高め、呼吸代謝能力が向上。疲れが溜まりにくくなる
- 肥満の解消。生活習慣病の予防に
- 体力がつき、風邪などひきにくくなる
- ストレス解消
などが挙げられます
でも、気をつけておかなければいけないことがあります
それは「正しく運動する」ということです
運動であれば何で、好きなようにやればよいわけではありません
次に、運動法についてご紹介していきます
健康になるための運動法とは?
人間のカラダの約70%は水分でできているのはご存知でしょうか?
この水分が循環することで私たちのカラダは栄養や老廃物のやり取りをしています
つまり、健康な状態とは水分が滞りなく循環している状態と言えます
もしあなたが健康目的で運動をするならば、考えるべきことは
水分の循環を促進させることにフォーカスすることでしょう
では、循環を促進させるにはどのような運動がベストなのでしょうか?
動かし続ける運動で循環アップ!
運動は大きく分けると
- ダッシュの繰り返しや筋トレのような瞬発的な動作(無酸素運動)
- ウォーキングやジョギングのような連続的な運動(有酸素運動)
の2つに大別されます
このうち、循環を促進する目的で行うのであれば有酸素運動がオススメ
その理由は「動かし続けることで効率よく循環を促進される」から
瞬発的な運動は負荷も大きく、効果が大きいように感じますよね。しかし、
循環を促すという観点からはオススメできません
とても重要なポイントですので忘れずに覚えておいてくださいね
カラダに負担がかかる最大心拍数とは
ジョギングのような連続した運動を行うことが良いのはわかりました
では、どのくらいのペースやスピードが良いの?という疑問を持つかもしれません
ここでぜひ覚えておいていただきたいのが最大心拍数という数字
最大心拍数とはカンタンに言えば、「1分間に心臓が無理なく打てる最大の心拍数」
計算式があり、220−年齢となっています
循環を促進する目的で運動をする場合の理想は最大心拍数の65〜85%
以下に、年齢別に簡単に目安となる心拍数をまとめておきます
最大心拍数 | 85% | 65% | |
30歳 | 190回 | 161回 | 123回 |
40歳 | 180回 | 153回 | 117回 |
50歳 | 170回 | 144回 | 110回 |
60歳 | 160回 | 136回 | 104回 |
70歳 | 150回 | 127回 | 97回 |
80歳 | 140回 | 119回 | 91回 |
いかがでしょうか?あまり上げすぎなくて良いんだな、と思いませんでしたか?
そう、循環を促進するには軽い運動で充分なのです
息も絶え絶えでしかめっ面で倒れ込むような運動は要りません
楽しく自分らしく楽しめる運動法を見つけてみてくださいね
運動にまつわるさまざまな疑問に答える
軽い運動でOKと言っても疑問が尽きないものです
「じゃぁ◯◯は?」
「テレビでは◯◯と言っていたけど?!」
なんて質問は日常茶飯事。なかでも多い3つの質問にお答えします
■ストレッチはしたほうがいい?
ストレッチをする目的は「筋肉を緩める」ことです
つまり、「筋肉を緩めたい」のであればストレッチはしてもOKです
緩めることで筋出力(力の入り具合)は低下するので、運動前に行うと
- 最大筋力で5.4%
- 筋パワーで1.9%
- 爆発的筋パフォーマンス(ジャンプやスプリント、投げる)で2.0%
パフォーマンスが低下する、というデータがあります
※詳しくはブログ「ストレッチを今より120%上手に活用する方法」を参照
あえて、筋出力を抑えて運動しやすくしたい場合は運動前のストレッチもOKです
■筋トレは必要なのか?
ストレッチ同様、「目的に沿っていればOK」です
筋肉量を増やすことで代謝があがり、循環しやすく疲れにくくもなるでしょう
ただし、ボディメイクのようにバキバキにまでする必要はありません
見た目重視のトレーニングに路線変更してしまい、「健康増進」という目的から逸脱…
そんなケースをよく目にしますのでご注意を
■どのくらいの頻度でやればいいのか?
結論から言えば、「長く続けることのできる頻度を設定する」です
ありがちなのが、はじめは毎日のように運動するが次第にトーンダウンするパターン
大切なことは継続すること。無理のない頻度を設定してコツコツとやっていきましょう
おわりに
この記事では「健康になること」を目的とした場合の手法について言及しています
あなたがもし、筋肉をつけてムキムキになりたいなら方法は違います
しなやかなモデルさんのような体型を目指して運動をするならこれもまた方法は違います
大切なことはゴール設定。あなたがなりたい自分はどんな姿でしょうか?
ゴールに向かって適切な努力をしてあげてくださいね
お電話ありがとうございます、
はりきゅう・整骨院三玄堂でございます。