肩こりってそう単純なものでもないんです
肩こり=マッサージやストレッチで改善させるもの
というイメージが世間一般では常識のようにまかり通っています
その一方で、肩こりでお悩みで三玄堂に来られる方の殆どが、
「マッサージではよくならなかった…」
「ストレッチで効果がなかった…」
と言われて悩まれています
もちろん、マッサージやストレッチでよくなる肩こりもあります
しかし、全ての肩こりがよくなるわけではないと考えています
ではそんなとき、三玄堂では肩こりをどのように考えて施術をしていくのか?
実際の患者さんの例を取りながら紹介していますので参考にしてくださいね
症例1:10年前のムチウチから続く肩こり
患者さん
40代 女性 保育士
初回来院
平成28年10月15日
症状
10年前に交通事故でムチウチになる
その後、冬場に冷えると痛みがあったが、最近は冬でもないのに痛みが出現
頚部に手を当てないとうがいができない程動かしづらい状態に
脳神経外科での診察も受けたがとくに異常はなし、首が細くて長いと言われた
整骨院で電気をかけたりマッサージを受けるが、「肩の筋肉が硬い」とよく言われるものの軽快せず来院
施術内容と経過
検査をすると
(座位)
上肢外転 左(+)右(+)
胸椎部(+)
(仰臥位)
左側の上肢・下肢に筋力低下→C5PRS
がみられました
調整は
- 硬膜(頚椎・骨盤)の調整
- 頭(頭蓋骨)の調整
- 経絡の調整(脾経・腎経)
- 運動神経の調整(頚椎と脳)
などをおこない、座位での硬さも大きく改善される。実際に頚部を後屈してもらうと、手を当てなくても大きく後屈できるようになったので初回は終了
自宅などでカンタンに出来るセルフケアを
- 肩こりケア
- 首こりケア
の2つを指導
2回目の施術は9日後。施術前の状態で既に肩周りの硬さはかなり改善
硬さの目立つ胸椎部を中心にアプローチし改善を図りました
4回目の施術にいらした際に調子を伺うと
「こんなに(垂直に後ろに首を倒す)しても痛くないんです!」
と喜んでお話をされている姿がとても印象に残りました
あとはこの良い状態がキープできるようになれば合格ですね
考察
この患者さんの場合は10年前の交通事故による頚部へのダメージが影響しています
調整した頚椎5番目は生理的な湾曲も大きく負担がかかりやすいところ
10年が経過しても不調の原因になることは少なくありません
ゆえに、このムチウチによる頚椎の状態を改善させることが必要になります
結果、4回目の施術時には座位でのカラダの硬さ(=歪み)はほぼクリアされました
その結果、思い切り上を向いても痛みがないほどになることができました
症例2:ストレッチでなんとか日々をしのいでいた肩こり
患者さん
33歳 女性 主婦
初回来院
平成28年11月21日
症状
何年も前から慢性的に肩こりで、ヒドいと後頭部に頭痛がある
今は頭痛までは及んでいない
自分でやっているストレッチストレッチだけではなかなかスッキリとはいかず来院
症状は
- 上を向くと痛み
- 肩上部左右触ると硬い感じがする
- たまに寝違えたような痛みが左側におこる
など。痺れはなし
施術内容と経過
検査をすると
(座位)
上肢外転 左(+)右(+)
胸椎部(+)
(仰臥位)
腹部に硬さ(+)
バンザイすると硬さあり
がみられました
調整は
- 硬膜(頚椎・骨盤)の調整
- 内臓の調整(膵臓・消化酵素)
- 経絡の調整(胃経)
- 運動神経の調整(頚椎)
などをおこなう
施術後は上を向いた際の痛みもほぼない状態。座位での硬さも大きく改善
最後に自宅などでカンタンに出来るストレッチ法をお伝えして終了となりました
考察
この方のケースでは胃の不調が実は大きなポイント
ご本人もあまり問題とは認識していませんでしたが、胃の不調と首は深く関係します
とくに左側の首の張りや不調は消化器系の不調の表れであるケースがあります
今回の施術では、ただ姿勢が悪い、筋肉が硬い、だけでない問題に気づけた
これがいちばんの収穫であったのではないでしょうか
症例3:カイロプラティックや整体で改善がみられなかった肩こり
患者さん
26歳 女性 栄養士
初回来院日
平成28年12月5日
症状
4〜5年前から肩こりで、常に何かしらの症状がある
ヒドいと夜眠れないほどに痛みを感じることがある
カイロプラティックや整体にも行ったがよくならず、
逆にもみかえしでツラさが増してしまうこともあった
趣味のマラソンをもっと思い切りやりたい!と思い一念発起し来院
症状は
- 肩上部の硬さ(押すと痛い)
- 腕を振ると硬さを感じて降りにくい
- 首を回すと硬さを感じる
など。頭痛や手の痺れはなし
既往歴は軽い交通事故。その他はなし
病歴は大きなものはなし。生理痛がありピルを服用中
施術内容と経過
検査をすると
(座位)
上肢外転 左(+)右(−)
胸椎部(+)
左肩上部(僧帽筋)圧痛(+)
頚部回旋制限あり
左頚部筋緊張(+)→膨隆
(仰臥位)
腹部に硬さ(+)→胃のエリア
右季肋部硬さ(+)→肝臓
バンザイすると上肢の硬さあり
がみられました
調整は
- 硬膜(頚椎・骨盤)の調整
- 内臓の調整(胃・肝臓)
- 経絡の調整(胃経・肝経))
- 筋肉と循環の調整
などをおこないました
施術後は座位での外転の硬さ・仰臥位でのバンザイでの硬さともにほぼない状態
肩上部の硬さや頚部の筋緊張も緩和する結果に
最後に自宅などでカンタンに出来るセルフケアをお伝えして終了
3回目の施術が終わってからはかなり状態も安定し、
5回目の施術前にお話を伺うと「きょうも走ってきました^^」とのこと
気がつけばすっかり走れるようになっていました
考察
症例2のケース同様、胃の不調が実は大きなポイント
ご本人もあまり問題とは認識しておらず、問診票に胃の不調は記載がありませんでした
しかし、「胃のエリア不調はありませんか?」とお尋ねすると、
「はい。前からずっともたれたり苦しくなるんです…」との答え
ご本人は「首とは関係がないと思っていた」とのこと
しかし、左側の首の張りや不調は消化器系の不調と大きく関係します
今回のケースで、カイロプラティックや整体では改善できなかったのは
胃の不調へのアプローチがなかったからではないでしょうか
施術後の安心してホッとした表情と「これで走れる希望が湧きました」
というひとことにはこちらが嬉しくなりました^^
三玄堂の想い
「肩こり」と聞くとあまり深くは考えず甘く見てしまいがちです
しかし、実際にはカラダの歪みや過去のケガなどが関係し、ただ姿勢が悪いから、筋力が足りないから、というものでもありません
だからこそ、ただ単に気になる所をマッサージしたりストレッチするだけでは不十分
全身をよく診たうえで適切なアプローチをはかる必要があります
同じ「肩こり」という症状でも、アプローチするポイントは異なります
初診時はまずこのアプローチすべきポイントを徹底的に見つけていきます
マッサージやストレッチをしても肩こりがなかなかよくならない…とお悩みの方はぜひ一度ご相談ください
三玄堂がきっとあなたのお役にたちますので大丈夫です^^
本日も最後までお読みいただき本当にありがとうございました
一緒に「100年使える」ような元気なカラダを目指しましょう^^
三玄堂はあなたの「いつまでもやりたいこと」を全力でサポートします!!
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